■秋の味覚・まつたけが高価な理由
食欲の秋、到来です。
この時期に旬を迎える野菜の代表格といえば、まつたけ。
言わずとしれた、日本のきのこの最高峰であるまつたけは、独特の風味に加え、
価格が高いことでも知られています。
かつては全国の多くの山間地の里山で栽培され、収穫されてきたまつたけですが、過疎化が進むにつれて里山が自然の状態に戻り、落ち葉などが堆積された状態になるなど、まつたけにとっては生育が難しい環境になってしまいました。
さらに、人工栽培もできないため、高値になってしまっているのです。
気になる価格は、
・ 100g 13.000円
・ 400g 22,000円
など、その年のとれ高や産地により異なります。
ちなみに、国内では、長野県がもっとも生産量が多いようです。
■ヘルシー食材・まつたけの保存方法を知っておこう!
まつたけといえば、その香りを思い出すほどに香りが印象的ですが、カロリーは100グラム(生)あたり23キロカロリーとヘルシーで、お通じを良くする食物繊維も豊富です。
主な栄養はビタミンB2、エルゴステロール、ナイアシン、カリウムなど。
エルゴステロールはビタミンDと同様に、カルシウムの吸収を助けます。
ナイアシンは炭水化物や脂肪などをエネルギーに変える代謝作用を助け、皮膚や粘膜を正常に保ったり、血流を良くする作用があります。
まつたけは、すぐに調理しない場合は、冷蔵庫で約3日保存が可能です。
下処理後、乾いたキッチンペーパーなどで包んでからラップをして冷蔵庫に入れましょう。傷みの原因になる水分はしっかりふきとります。できるだけ低温で保存するのが望ましいので、野菜室ではなく冷蔵室に入れて保存しましょう。
■調理法さまざま! まつたけのおいしい食べ方
まつたけをおいしく食べられる調理法を紹介します。
・ まつたけごはん
まつたけ、油揚げ、にんじん、ごぼうなどの具材をかつおと昆布のだしで炊込んだ、まつたけの旨味と香が豊かなごはんです。
・ まつたけの土瓶蒸し
土瓶に一番だしを注ぎ、まつたけやハモ、三つ葉などの具材を加えて蒸し上げる、風味豊かで上品な味わいが魅力の料理です。
・ 焼きまつたけ
塩をふり、オーブントースターやフライパンで焼きます。すだちを付け合わせにし、しぼって食べると美味しさ倍増!
・ まつたけのお吸い物
かつおの旨みとほどよいまつたけの香りが楽しめるお吸いものです。 普段の食事はもちろん、ひな祭りや土用の丑の日などハレの日の食卓にもよく合います。
高価だけれど、そのぶん独特の風味と甘みを味わえるまつたけ。
余裕があれば、スーパーをのぞいてみましょう!