【四季折々】お中元について【しげよし】

2024/08/01

■お中元を贈らない人が半数以上? 最近のお中元事情



今年もお中元のシーズンがやってきました。
そもそもお中元とは、夏の時期、日頃お世話になっている方に対して、感謝の気持ちや健康を願う気持ちを込めて贈るもの。

ところが最近、「お中元を贈らない」という人が増えているそうです。

WEBサイト「kufura」が2023年に20代以上の大人500人に対してアンケートを行ったところ、20代から40代の大人で「今年、お中元を贈る予定はない」と答えた割合は、61.7%、50〜60代の大人は45,3%。

若い世代の「お中元離れ」が進んでいることがわかります。

お中元を贈らない理由として、
・ お中元の習慣に興味がない。(57,1%)
・ 贈る相手がいない。(36,1%)
・ どのような物を贈ってよいかわからない。(19,3%)
と続きました。

調査結果により、昔からの習慣としてあったお中元も、時代の流れとともに徐々に考え方や贈り方が変化してきる様子がうかがえます。

■2024年・人気のお中元第1位はビール。平均予算は約4,200円



とはいえ、
「相手への感謝の気持ちを伝えたい」「習慣やマナーとして贈りたい」「相手との関係を深めるために贈りたい」と、とお中元を贈る人が一定数いるのも事実。

今年のお中元のトレンドを見ていきましょう。
「トクバイ」調べによると、2024年のお中元ベスト5は、
・ 第1位 ビール
・ 第2位 果物
・ 第3位 洋菓子(焼き菓子以外)
・ 第4位 焼き菓子
・ 第5位 肉加工品
となっています。

今年、お中元を贈る予定の人に贈りものの購入場所をたずねたところ、「スーパーマーケット」「オンラインショッピング」がほぼ同率で33%。
ひと昔前は「デパートや百貨店の特設会場でオーダー」というスタイルが一般的でしたが、デジタル社会への変化に伴いオンラインショッピングで購入する人が増えています。

ちなみに、贈りもの1点あたりの平均予算については、「約4,200円」ということでした。

■お中元の贈るときのマナーをおさらい



お中元を贈る時期を、おさらいしておきましょう。

北海道:7月中旬~8月15日
東北・関東:7月初旬~7月15日
北陸:7月初旬~7月15日もしくは7月15日~8月15日(地域によって異なる)
東海・関西・中国・四国:7月中旬~8月15日
九州:8月1日~8月15日
沖縄:旧盆の期間(旧暦の7月13日~7月15日にあたる日にち)
※ 沖縄は旧盆の期間にお中元を贈りますが、毎年日付が異なるため要注意です。

熨斗紙の上段には「お中元」または「御中元」と表書きし、下段には贈り主の名前を名入れします。
法人として贈る場合は、社名と代表者名を記入しましょう。熨斗の巻き方は、お中元を直接持参する場合は外熨斗、配送の場合は内熨斗を選ぶのが一般的です。

お中元の時期が過ぎてしまった場合は、表書きを変更して贈ります。
・ 立秋までは「暑中御見舞」
・ 立秋を過ぎてからは「残暑御見舞」
と記載しましょう。

マナーをしっかり理解したうえで、お世話になっている方への感謝の気持ちを伝えましょう。