【食材のこだわり】カツオについて【しげよし】

2024/05/29

■春から初夏が旬の「初ガツオ」



マグロと同様、赤身の魚の代表格である、カツオ。
カツオの旬は年に2回あり、「初ガツオ」と「戻りガツオ」の2種類に分類されます。

初ガツオは、エサを探して北上している最中に水揚げされるため、比較的小さく、身が引き締まっていて脂は少なめなのが特徴です。

かつお特有のにおいが少ないため、苦手な人でも食べやすく、ぷりぷりした歯ごたえを楽しむことができます。

また、初ガツオは、縁起物としても知られています。
いわゆる「初物」は、その年に初めてとれることから他の食べ物にはないパワーや生命力、生気が溢れており、それを食べることで新たな生命力が宿り、寿命が延びると言い伝えられてきました。
「カツオ」は「勝魚」と言われ、「勝負ごとに勝てる」などから「縁起がいい」といわれ、特に人気の初物でした。江戸時代では「女房を質屋に入れてでも初鰹を食べるべきだ」と言われていたそうです。

■カツオをいぶした「かつおぶし」は、健康効果抜群!



「かつおぶし」は、カツオを煮た後に、いぶして乾燥させた日本に古くから伝わる加工食品です。部位や製造段階の違いによって、本節・亀節・荒節・裸節・枯節などの種類に分けられ、用途に合わせて削り方を変えながら使用します。

かつお節1パック(2g)には、DHA(ドコサヘキサエン酸)、 EPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれています。動脈硬化や血栓を防いだり、血圧を下げたりするなどさまざまな働きがあり、生活習慣病の予防や改善の効果が期待されるといわれています。

そのほか、たんぱく質、カルシウム、ビタミンDなども含まれ、健康効果が高い食材として知られています。

■【レシピ】レアカツオフライ



カツオは、たたきやサラダだけでなく、フライの調理も可能です。
レアカツオフライのレシピを紹介します。

●材料 (4人分)
・カツオ(刺身用さく) 250g
・薄力粉       適量
・玉子        適量
・パン粉       適量
・キャベツ      適量
・レモン       少し
・ マヨネーズ、わさび 少し
・油         適量

●作り方
1 カツオはキッチンペーパーでしっかり水分を拭き取る。
2 さくのまま、小麦粉(軽くはたく)→溶き卵→パン粉をつける。
3 フライパンに油を多めにひき、高めの温度で一面ずつ揚げ焼きする。衣が狐色になったら裏の面に返して揚げる。
4 揚げ色がついたらフライパンから取り出し、好みの厚さに切る。
5 キャベツを千切りする。
6 4と5を皿に盛り付けて完成。

カツオをさくごと揚げることで、レアな切り口がおいしくいただけます。お好みで、タルタルソースをかけて食べてもOK。

旬の味覚をカラッと揚げて楽しんでみてください!