■春が旬の魚・さわらは、実は高級魚だった!?
春が旬の魚といえば、思い出すのが、さわら。
ただ、春が旬の時期を迎えるのは関西地方で、関東では冬の12月から2月が旬とされ、旬の時期が2つある魚としても知られています。
冷凍技術の発達や養殖技術の進歩により、さわらは比較的安価な魚として知られていますが、遠い昔の江戸時代、さわらは高級魚として扱われていました。
その理由は、以下の3つです。
●希少性:
当時は冷凍技術がなく、遠隔地から鮮魚を運ぶことが難しかったため、江戸近海で獲れるさわらは貴重でした。
●味わい:
脂が乗った冬のさわらは特に美味とされ、「さわらの王様」と呼ばれるほどでした。
●武士や貴族への人気:
上品な見た目と味わいのさわらは、武士や貴族の間で好んで食されていました。
なるほど、納得の理由ですね。
■さわらの選び方、下処理の仕方を知っておこう!
さわらは、切り身で選ぶ場合は、
・ 身に透明度があり光沢感があって血合いの部分が赤いもの
・ 皮の斑点模様がはっきりしているもの
が新鮮です。
丸魚で選ぶ場合は、
・ 目は透明でクリアなもの
・ エラは鮮紅色で血の巡りが良いもの
・ 身:はふっくらと弾力があり、表面にツヤがあるもの
が新鮮です。
下処理をする場合、さわらは血合いが多いので、しっかりと血抜きすることが重要です。三枚におろしたら、皮目に塩を振って10分ほど置き、熱湯をかけて霜降りをすることで、くさみを取るができます。
■【簡単レシピ】お酒のおつまみにもピッタリ! さわらの竜田揚げ
お酒のおつまみとしてもおすすめの、さわらの竜田揚げのレシピを紹介します。
(材料/4人分)
・さわら 4~5切れ(約500g)
A
・しょうゆ 大さじ4
・酒 大さじ2
・みりん 大さじ2
・ショウガ 大さじ1(絞り汁)
・片栗粉 適量
・揚げ油 適量
・ピーマン、パプリカ 適量オクラ5本
・レモン汁 適量
・白ごま 少量
(作り方)
1 さわらは1.5cm幅のそぎ切りにしてポリ袋に入れ、Aを加えてもみ込み、10分ほどおく。
2 ピーマン、パプリカを適当な大きさに切って油で炒める。
3 1の表面を軽くふいて片栗粉をまぶし、160℃の揚げ油でカラリと揚げる。皿に2を盛り、その上に3をのせてレモン汁、白ごまをかけてできあがり。
カラッと揚がったプリプリでおいしいさわらの竜田揚げに、ピーマン、パプリカの食感が楽しい一品です。香り豊かな焼酎やビール、よく冷やした辛口の白ワインにもよく合います。ぜひ試してみてください!