トップページ > ブログ > 【食材のこだわり】梅について【しげよし】
2023/06/19
■今が旬の「梅の実」は、さまざまな料理に使える万能食材 この時期、スーパーなどでよく見かけるのが、梅の実。 梅干しや梅酒などの加工品を作るのに用いることができる「実梅」としてよく知られているのが、「南高梅」(なんこうばい)です。 「南高梅」は、梅の生産地として有名な和歌山のブランド梅です。大粒のわりに小さい種で食べやすく、梅酒や梅干しとして味わったことがある人が多いと思います。そのほか、「白加賀」「鶯宿梅」「紅映梅」などの梅は、いずれも実が大きくて酸味が強く、塩漬けや梅酒に向いています。 梅の実は、梅干し、梅酒、梅シロップ、梅ジャムなど、さまざまな料理に使用されます。 ⚫梅干し・・・梅の実を塩漬けにして天日干ししたもので、日本では古くから食べられている伝統的な保存食です。 ⚫梅酒・・・梅の実をアルコールに漬け込んだお酒です。 ⚫梅シロップ・・・梅の実を煮詰めて作ったシロップです。ヨーグルトやアイスクリームにかけて食べたり、ドリンクに混ぜたりさまざまな用途に使用することができます。 ⚫梅ジャム・・・梅の実を煮詰めて作ったジャムです。パンに塗って食べたり、ヨーグルトやアイスクリームに添えたりして楽しめます。 梅の実は、さまざまな料理に使える万能な食材です。梅の健康的な効果をぜひ味わってみてください。 ■健康パワーが秘められたスーパーフード・梅干し 「梅はその日の難のがれ」ということわざを知っていますか? 梅干しは、昔から殺菌などの作用があると言われてきましたが、近年さまざまな研究によって健康によい成分をふくんでいることがわかってきました。 梅のすっぱい味は、有機酸によるものです。梅の主な有機酸はクエン酸であり、クエン酸は、クエン酸回路の構成成分として、エネルギー源として用いられます。そのためクエン酸には、疲労抑制効果があると言われています。 「夏バテ防止に梅干しを」とよく言われていますが、梅干しのこの成分を知ると、納得できますね。 梅干しは「植物性乳酸菌の宝庫」ともいわれています。 植物性乳酸菌は良好な腸内環境を保つために必要な善玉菌のエサとなるため、梅干しを食べることが、腸内環境の改善につながる効果があるとされています。 また、カテキン酸という悪玉菌を抑制する働きのあるアミノ酸も含まれており、より高い整腸効果が期待できます。 梅干しは、素晴らしい健康パワーが秘められたスーパーフードなのです。 ■梅酒づくりに氷砂糖を使う理由 この時期、梅酒をつくるご家庭も多いと思います。 梅酒づくりには氷砂糖が不可欠ですが、これは、「わざわざゆっくり浸透」させるためのワザなのです。 梅の実から一気に水分が抜けてしまうと、梅の実の表面はしわしわになってしまいます。 普通の砂糖に比べて溶けにくい固形の氷砂糖を使うことで、容器中に溶けていく砂糖の濃度を少しずつを上げることができます。 梅酒をしこんだら、氷砂糖が溶けきるまでは、1日1回、びんをやさしく傾けながら回して混ぜましょう。そうすると、液が均一になり、梅全体に行き渡ります。 毎日の食事に梅を取り入れて、健康的な生活を送りましょう。