【食材のこだわり】さわらについて【しげよし】

2023/04/13

■「魚」へんに「春」と書いて「鰆」(さわら)。その名のごとく、春が旬?



「魚」へんに「春」と書いて「鰆(さわら)」。 さわらは、漢字が示すごとく、「春を告げる魚」ということで、旬の季節は3月から5月ごろです。

ただ、春が旬の時期を迎えるのは関西地方で、関東では冬の12月から2月が旬とされ、旬の時期が2つある魚としても知られています。

ちなみに、さわらの漁獲量1位は福井県。次いで2位が京都府、3位が石川県、福岡県と続いています。さわらは、北陸から山陰にかけての地域で多く水揚げされていることがわかります。

さわらは、見た目は「白身魚」ですが、サバ科の一種で肉質の成分的には「赤身魚」と分類されています。肉質はやわらかく、味は大きさによって大きく差がありますが、大きいもの、特に冬に獲れる「寒鰆」と呼ばれるものは脂がのり、お刺身はマグロの中トロに匹敵するとまでいわれ、高級魚として扱われています。

さわらの切り身を選ぶときは、身が白濁したものや割れているものを避け、透明感があり血合いの部分に鮮やかな赤色が見られるかチェックしましょう。

■どんな味付けにも合う万能食材



さわらには、生活習慣病の予防の一助になるといわれている必須脂肪酸の一種、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペタンエン酸)が含まれています。
たんぱく質、ビタミン、ミネラルに加え、カリウムも豊富に含まれており、栄養豊富な魚として知られています。

さわらは、和・洋・中と、どんな味付けにも合う万能食材です。
定番のお刺身、塩焼きや西京焼き、煮付けはもちろん、竜田揚げ、南蛮漬け、ホイル焼き、ムニエルなど、その日の気分に合わせて料理を楽しむことができます。

■【カンタンレシピ】さわらの西京焼き



さわらの定番料理といいえば、「さわらの西京焼き」。
以下、カンタンレシピを紹介します。

⚫材料(4人分)
・さわら   4切れ
・ A  味噌 大さじ3
    酒  大さじ2
    みりん 大さじ2
    塩   少し

⚫作り方
1 さわらに塩をふり、10分ほど置く。Aの調味料を、よくまぜておく。

2 水分をキッチンペーパーでふき取りAをスプーンなどで表面に塗り、ラップをして冷蔵庫で5分寝かす。

3 ホイルシートを敷いたフライパンを弱めの中火で熱し、1の皮目を下にして焼く。こんがりと色づいたらフライ返しでひっくり返し、火を通す。

4 火を止め、蓋をして余熱で2分ほど蒸し焼きにする。

5 皿にもってできあがり。付け合わせはお好みで。

旬の味覚を思う存分味わいましょう!