【食材のこだわり】わかめについて【しげよし】

2023/01/22

■わかめの旬は、2月から春先。「三陸わかめ」「鳴門わかめ」が有名



お味噌汁や酢の物の材料としても知られるわかめ。
乾燥わかめや塩蔵わかめなど、一年中手に入るなじみのある海藻ですが、旬の時期は
2月ごろから春先にかけて。

わかめは、深さ3~10mほどの海の中で生育しています。
冬から春にかけて成長し、一番大きくなる2月から春先の時期に刈り取られます。

わかめの生産地として最も良く知られているのは、岩手県と宮城県。三陸海岸の沿岸部のほぼ全域で養殖が行われており、岩手県と宮城県で全国シェアの7割を占めます。

岩手県と宮城県について生産量が多いのは徳島県。その他、北海道、神奈川、三重、和歌山、島根、山口、福岡、長崎などでも若干の生産があります。

わかめの種類で代表的なのは、東北や北海道で生産される「三陸わかめ」と徳島県産の「鳴門わかめ」。
「三陸わかめ」は、葉の切れ込みが深く大きいのが特徴、「鳴門わかめ」は茎が短く、歯ごたえがしっかりしているのが特徴とされています。

■わかめは「食べ過ぎ」に注意!



栄養豊富な海中で育ったわかめには、ヌルヌル感の正体である「アルギン酸」をはじめ、
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルなど、たくさんの栄養成分が含まれています。

低カロリーでありながら、豊富な食物繊維・ビタミンKを多く含むわかめは、ダイエットにも効果的ともいわれています。

味噌汁や酢の物に加え、煮物、和え物、サラダ、スープ、炊き合わせなどさざまな調理の材料として使われる「ヘルシー万能食材」です。

ひとつ気をつけたいのが、わかめの“食べ過ぎ”です。
わかめに含まれる食物繊維は、適量であればお腹スッキリ効果が期待できますが、食べ過ぎるとお腹がゴロゴロすることがあります。

また、わかめに含まれるミネラルの一種・「ヨウ素」は、とりすぎることで甲状腺疾患のリスクを上昇させることが知られています。
生わかめ、乾燥わかめ(水戻し)を食べる際は、1日180g程度までを目安にすると、ヨウ素のとりすぎを防ぐことができます。

■【簡単レシピ】たこときゅうりとわかめの酢の物



お酒のおつまみにもおすすめ! たこときゅうりとわかめの酢の物のレシピを紹介します。

●材料(4人分)
・ゆでタコ   100g
・きゅうり   1本
・乾燥わかめ  10g
(A)
・酢      大さじ2
・砂糖 大さじ1
・薄口醤油 大さじ2
・塩 少々

●作り方
1 わかめは水につけて戻し、水気を絞っておく。たこは薄く切る。
2 きゅうりはスライサーなどで薄く切り、塩を振ってもみ、しばらくおいてから水気をとる。
3 ボールに全ての材料を入れ、よく混ぜ合わせて出来上がり。

さまざまな調理法で、わかめのおいしさを味わってみてくださいね。