【食材のこだわり】りんごについて【しげよし】

2022/12/11

■旬の果物・りんごは栄養成分豊富なマルチフルーツ



10月から12月が旬の果実・りんごの起源はおよそ4000年前。人類が食した最古のフルーツといわれています。欧米は、古くから「1日1個のりんごは医者を遠ざける」のことわざがあるほど栄養価が高く、体内の塩分を排出するカリウムや食物繊維、ビタミンC、ミネラルなどが多く含まれています。

また、りんごには、「りんごポリフェノール」という成分が含まれています。このりんごポリフェノールは抗酸化作用があるため、血流の改善やコレステロール値の抑制など、生活習慣病の予防にも役立つといわれています。

りんごは皮をむいて食べる人が多いですが、りんごの皮やその付近には食物繊維やポリフェノールなどの栄養が含まれているため、なるべく捨てないで食べたいものです。

りんごは保存性の高い果物。冬は暖房の入っていないところで箱に入れておけば、約1
か月はおいしく食べられます。

■りんごの代表的な品種は「シナノスイート」「ふじ」



2022年5月18日に農林水産省より公開された2021年産のりんごで収穫量が多い都道府県は、1位「青森県」、2位「長野県」、3位「岩手県」となります。

全国で主に14の都道府県で生産されており、その約60%が青森県で生産されています。

以下、代表的な品種と特徴について紹介します。

・ シナノスイート(長野県)
近年の長野県を代表する品種。バランスのよい交配による、ジューシーで濃厚な甘みが特徴です。

・ ふじ(青森県)
国内生産量1位の人気品種。果汁が豊富でシャキッとした歯ごたえが特徴。酸味と甘みのバランスがよく、たくさんの人に愛されています。

・ つがる(青森県)
ジューシーでまろやかな甘みが特徴。早生種のなかでは風味がよい品種とされています。

・ 紅ロマン(岩手県)
平成22年に初出荷された品種。正式な品種名は、「高野1号」。上品で芳醇な味わいです。

・ シナノゴールド(長野県)
果実はかためで、甘みのなかにもしっかりした酸味をもちます。日持ちもよいのが特徴です。

■りんごの皮の「ピカピカ」「ベタベタ」は食べ頃のサイン。調理の仕方もいろいろ



りんごの皮がピカピカ、べたべたしているのは、ワックスではなく、りんご自体がもつ「ろう物質」。りんご独特の「油あがり」といわれる現象です。

りんごがもつ「自然の知恵」で熟してくるにつれて現れる現象なのでりんごが食べ頃になった目安です。

りんごは、そのまま食べるのはもちろん、
・ アップルパイや焼きりんごなどデザート
・ りんご酢など調味料
・ シードルなどお酒やアップルティーなど紅茶

など、さまざまな用途で調理され、その楽しみ方もたくさん!
まさに、冬の万能フルーツです。