トップページ > ブログ > 【食材のこだわり】柿について【しげよし】
2022/10/16
■秋が旬の果物・柿は、アジアやヨーロッパでも人気 秋が旬の果物として知られる、柿。 日本では奈良時代から栽培されてきた果物ですが、アジアやヨーロッパでも「kaki」としてとして名前が知られているほど国内外で人気のある果物です。 当初はすべて渋柿でしたが、鎌倉時代に甘柿が誕生し、江戸時代以降品種が増えました。 ・ 江戸時代末期から栽培されている静岡県産の甘柿「次郎」(じろう) ・ なめらかで甘みが濃い岐阜県産の「富有」(ふゆう) ・ 黒砂糖をまぶしたような果肉が印象的な和歌山県産の「紀ノ川」(きのかわ) ・ 晩秋から出回り日持ちの良い愛媛県産の「愛宕」(あたご) ・ 大玉で皮が鮮やかな紅色になる広島県産の「早秋」(そうしゅう) などの品種が良く知られています。 10月の出荷ランキングのベスト5は、 1位 和歌山県 2位 奈良県 3位 新潟県 4位 愛知県 5位 福岡県 となっています。 ■おいしい柿を見分けるポイントを知っておこう 柿は、栄養価の高い果物としても知られています。 ビタミンC、カロテン、カリウム、食物繊維が多く含まれており、健康な肌と風邪に負けない強い体づくりをサポートします。 アルコールを分解する働きがあるタンニンも含み、二日酔いの解消にも効果があるといわれています。 おいしい柿を見分けるポイントは、 ・ ヘタが緑色で、果実にはりついている。 ・ 形が整っている。 ・ 果皮全体が鮮やかなオレンジ色ではりがある。 ・ 大きめで、ずっしりと重みがある。 以上の4つです。 食べきれなかった柿を保存する場合は、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に。柿はヘタで呼吸しているため、ぬらしたティッシュをヘタに当て、逆さに置いておくと、熟すのを遅らせることができます。 熟しすぎてしまった場合は、冷凍するとシャーベットのようになり、美味しくいただけます。 ■「つるし柿」や「あんぽ柿」などの加工食品もおいしい 柿は、生でいただくのに加え、手軽に飲める「柿の葉茶」もおすすめです。 「柿の葉茶」は、柿の葉を収穫して陰干しし、細かく刻んで蒸すなどの工程で作ることができます。「柿の葉茶」にもビタミンCが豊富に含まれており、風邪や高血圧予防に効果があるといわれています。 また、柿の加工食品として、柿を綱や糸に結んで天日干ししや「つるし柿」や、渋柿を硫黄で燻蒸した干し柿でゼリーのような柔らかい食感の「あんぽ柿」、中国の干し柿である「柿餅」などが知られています。 今が旬の果物・柿。栄養をしっかりとって丈夫な体をつくり、冬に備えましょう。