トップページ > ブログ > 【四季折々】お月見について【しげよし】
2022/09/04
■秋はお月見。2022年の十五夜は9月10日 秋は、お月見の季節。 夕刻のオレンジ色の大きな月、夜が更けてからひっそりと上空に見える月、満月、半月、三日月と、見るたびに変化する月の様子に、秋の到来を感じることでしょう。 お月見とは、一般的には旧暦8月15日の「十五夜」をさします。 2022年の十五夜は、9月10日です。 十五夜は中国から伝わったものですが、収穫祭のひとつといわれており、秋の美しい月を鑑賞しながら秋の収穫に感謝をする行事で「中秋の名月」とよばれます。 お月見といえばお供えものですが、なぜお供え物をしないといけないのでしょう。 以下、お供え物の意味をお供えの方法を紹介します。 ・月見だんご 農耕儀礼にだんごやお餅は欠かせませんが、月と同じく丸いだんごをお供えし、それを食べることで、健康と幸せが得られると考えられています。十五夜では、十五にちなんで一寸五分(約4.5センチ)の大きさのおだんごを15個お供えします。 ・ススキ ススキは、作物や子孫の繁栄を見守ってくださる月の神様の「依り代」と考えられています。また、ススキの鋭い切り口が魔除けになるとされていて、軒先にススキを吊るす風習もあります。 ・ 農作物 お月見は豊作を祝う行事でもあるため、収穫され里芋、栗などをお供えして収穫に感謝をします。中でも里芋などの芋類が主で、十五夜は別名「芋名月」とも呼ばれます。 ■お月見のお供えものは、食べてもいいの? お月見のお供えものは、食べてOK。むしろ、食べることに意味があります。 里芋の場合、衣かつぎに調理してから供えることも多いようです。 きちんとお供えできないときは、食事用に作ったものを感謝の気持ちをこめてお供えし、すぐにおろして食べましょう。 また、お月見のお供えものは、近所の子どもはそれを盗み食いしてもOKとされていました。「お月様が食べてくれた」と考えるので、盗み食いが歓迎されたのです。 「月見どろぼう」といって、地域ぐるみで伝承したり、ハロウィンのように近所のお宅を回ってお菓子をもらうところもあるようです。 ■お月様の模様は国によって異なる 日本では、お月様の模様は「うさぎが餅をついている」と知られていますが、 お月さまの模様は、国によって違うものに例えられているのをご存じですか? ・ 中国、南ヨーロッパでは、カニ ・ アラビア地方では、ライオン ・ 東ヨーロッパ、北アメリカでは、女性の横顔 ・ 南アメリカでは、ロバ ・ ドイツでは、薪をかつぐ男 など、じつにさまざま。 月うさぎに思いをはせながら、十五夜の月をゆっくりと楽しみましょう!