【食材のこだわり】穴子について【しげよし】

2022/07/27

■この時期旬の「あなご」。うなぎとの違い、知ってる?



1年中スーパーで見かけるあなごですが、旬の時期は、夏である6〜8月。
この時期のあなごは「梅雨あなご」「夏あなご」ともよばれ、淡白であっさりした風味が特徴です。

あなごの漁獲量の日本一は島根県で、全国シェアは19.0%です(2019年)。
漁獲量1位の島根県、2位の長崎県、3位宮城県の3県あわせて、国内漁獲量の約44%を占めています。

あなごといえば、「あなご寿司」も良く知られていますが、江戸前寿司が有名な東京湾のあなごや、「あなごめし」で有名な広島の宮島、宮城、愛知、長崎県対馬の「黄金あなご」など、全国各地でその土地の特徴を生かした「あなご寿司」が存在しています。

あなごは夜行性の魚で、砂泥地の穴に良くもぐりこむことから、「あなご」という名前がつけられたと言われています。

ところで、あなごは、姿形がうなぎと良く似ていますが、うなぎとどこが違うが知っていますか?

まず生態ですが、あなごは「ウナギ目アナゴ科黒アナゴ属」に属し「海水魚」なのに対し、うなぎは「ウナギ目ウナギ科ウナギ属」に属し、海で産卵、その後は河川などで過ごす「降河回遊魚」となります。

色、模様、尾びれ、あごの形状などの見た目も異なりますし、「うなぎは脂がのっていにてジューシーなのに対し、あなごは淡白であっさりしている」など、味も異なります。

■天ぷら、お寿司、洋風メニューetc.いろんな料理に使える!



あなごは、栄養価の高い食材としても知られています。

タンパク質のほか、カリウム、ビタミンA、脂質、カルシウムなどが豊富に含まれ、健康な体を維持するためのエネルギー源としての効能があるほか、高血圧やむくみの解消や、体の調子を整える効果も期待できます。

天ぷらやお寿司などの和食に加え、卵焼きの具としてまぜたり、パスタやグラタンに取り入れたりなど洋風メニューの材料としてもおすすめです。

ただ、あなごを含むウナギ目の仲間には、血液やぬめりに毒性が含まれています。しかも、それらは粘性が強く、生臭さも含まれています。家庭においては、生食としてあなごを扱うことは避けましょう。

■【レシピ】 うまみたっぷりで栄養豊富! 基本のあなご丼



あなごといえば、あなご丼。基本のあなご丼の作り方を紹介します。

★材料 (4人分)
・開いたあなご  2尾
・ごはん     4杯
・煮汁     酒 1/2カップ
        しょうゆ 大さじ3
        みりん 大さじ2
        砂糖  大さじ2
・きざみのり  少し

★作り方
1 あなごは適当は大きさに切り、焼き網で強火で両面を焼く。
2 鍋に煮汁の材料を入れて中火にかけ、煮立ったらあなごを皮目を下にして並べ入れる。
3 おとしぶたをして弱火にし、表と裏合わせて10分ほど煮込む。
4 煮汁が残り少なくなったら火を止める。
5 どんぶりにごはんを盛り、あなごを均等にのせる。きざみのりを
  のせてできあがり。

うなぎと比べるとあっさりとした風味ですが、うまみたっぷりで栄養豊富なあなごのの美味しさを、存分に味わいましょう!