【四季折々】新茶について【しげよし】

2022/05/15

■「新茶」の時期は4〜5月。茶葉の甘みが楽しめる



新茶がおいしい季節になってきました。
2022年の「八十八夜」は5月2日。立春から数えて88日目で、新茶を摘む時期として
知られています。

そもそも新茶とは、その年の最初に収穫された新芽でつくった「一番茶」をさします。

お茶は、茶の木から伸びてきた新芽と葉を摘み取って製品にします。摘んだ後もまた伸びてくるので、1年に3~5回の収穫が可能です。
摘み取った順番に、一番茶・二番茶・三番茶…と呼んでいきますが、中でも一番茶を、“初物”という意味を込めて「新茶」と呼びます。

新茶は4月中旬~5月にかけての手摘みが最も高品質で、茶葉の甘みが楽しめるお茶として人気です。

二番茶の時期は、6月~7月上旬。新茶に比べてカテキンやカフェインが多く、若葉の苦みを楽しむことができます。
三番茶(番茶)は、7月中旬から8月。 完全に成長した茶葉で、渋みが増すため香ばしい風味で焙じ茶にも使われています。

■リラックス効果が高い? 新茶の秘密



新茶は、二番茶や三番茶と比較すると、旨味、甘みの成分であるアミノ酸が多い傾向にあります。
アミノ酸の半分以上が「テアニン」で、このテアニンにはカフェイン興奮抑制作用が多く含まれていることが、研究により明らかにされています。

茶製品及び清涼飲料水メーカー・伊藤園の調査によると、テアニンを飲んだ場合の人間の脳波を測定すると、リラックスしている状態のときに多く出現するα波が上昇することも判明しています。

そのほか、
・ ストレスを感じたときに上昇する血圧を抑制
・ 質の良い睡眠の実現  などの効果があるといわれています。

新生活が始まり、慣れない環境などで心身ともに疲れストレスがたまっている方は、新茶を飲むことで、リラックスでできるかもしれませんね。

■新茶の季節は、茶殻もおいしく食べられる!



新茶を淹れたあとの茶殻、そのまま捨ててしまっていませんか?
新茶の茶葉は、茶殻になってからも栄養分が残っています。
新茶を味わったあとは、茶葉を捨てずにチャチャッとお手軽料理の材料に!

以下、新茶の茶葉を使った料理を紹介します。

★ 新茶の茶殻のおひたし
新茶の茶殻を硬くしぼってボールに入れ、そこへ茶殻の半量くらいのしらすとポン酢をいれてまぜればできあがり!ポン酢の代わりに、酢味噌やマヨネーズ、醤油などでもおいしくいただけます。

★新茶の茶殻の佃煮
ごま油で新茶の茶殻を煮たあと、かつおぶし、こんぶ、しょうゆ、酒、みりんを加えて汁気がなくなるまでにつめてできあがり。

この時期ならではの新茶のおいしさを味わうとともに、今年は“茶殻レシピ“にもチャレンジしてみませんか?