トップページ > ブログ > 【四季折々】穀雨(こくう)について【しげよし】
2022/04/17
■二十四節気の「穀雨」っていつ頃をさすの? 2022年の「穀雨」は4月20日 「穀雨」(こくう)という言葉、聞いたことがありますか? なじみのない人が多いかもしれませんが、「穀雨」とは、二十四節気の6番目で、地上にあるたくさんの穀物に、たっぷりと水分と栄養がため込まれ、元気に育つよう、天か らの贈り物でもある恵みの雨が、しっとりと降り注ぐ時期をさします。 この雨は、「百殻春雨(ひゃくこくはるさめ)」とも呼ばれ、あらゆる穀物を潤し育てる恵みの雨と考えられてきました。 お米を始め、さまざまな作物をすくすく育てるには、穀雨の前に種まきを終えるとよいとされ、この時期を目安に農作業の準備が行われてきたそうです。 2022年の穀雨は、4月20日になります。 二十四節気は毎年日付が異なりますが、穀雨は例年、4月19日〜4月20日になります。ちなみに、2021年の穀雨も4月20日でした。 ■「穀雨」の時期においしい野菜は? “期間”としての穀雨は、4月20日から5月4日。 以下、この時期が旬でおいしくいただける野菜を紹介します。 ・よもぎ キク科の多年草で、各地に野生しており道端でもよくみかけます。薬草としても知られていて、てんぷらや草餅などにしていただきます。 ・たけのこ 種類にもよりますが、この時期に最も多く出回るといわれています。たけ のこご飯がおいしい季節です。 ・ アスパラガス 冬の間に養分を蓄える茎野菜。新鮮なものは、茎は太めで穂先が固くしまっています。サラダ、炒め物などさまざまな調理法でいただきます。 ・さやえんどう えんどうまめを早めに収穫したもの。歯ざわりがよくほのかな甘みがあり、炒め物、和え物などに良く合います。 ・ 春キャベツ ビタミンCや食物繊維が豊富なヘルシー野菜。サラダや和え物など生の状態でいただくことで、ビタミンCを効率よく吸収できます。 ■穀雨の時期の終わり頃に迎える「八十八夜」 穀雨の時期の終わり頃に迎えるのが、「八十八夜」(はちじゅうはちや)。 八十八夜は、「立春から数えてちょうど八十八日目」という意味で、「夏も近づく八十八夜」から始まる歌詞の「茶摘み」の歌でも知られています。 2022年の八十八夜は、5月2日。 これから雨季に入り、気候も暖かいため、農家では稲の種まきや茶摘みに最適な気候と考えられています。 八十八夜は、農作業の目安だけではありません。 やがて「立夏」(りっか)が訪れること、また、八十八は末広がりの縁起のいい数字であるため、インテリアや寝具など、住まいの夏じたくを始めるのに良い日と考えられています。 しとしと降る雨を眺めながら、そして近づく夏を感じながら、季節の暮らしを楽しみましょう!