トップページ > ブログ > 【食材のこだわり】小松菜について【しげよし】
2022/01/17
■「冬菜」「雪菜」ともよばれる冬野菜・小松菜(コマツナ) 食べやすく栄養価の高い緑黄色野菜・小松菜。各地でハウス栽培をしていることもあり、通年出荷されていますが、旬の時期は冬。本来、寒い冬に採れる野菜だったため、 「冬菜」「雪菜」などともよばれています。色鮮やかで食べやすく、お雑煮などの具としても欠かせない冬野菜として知られています。 小松菜は中国原産で、江戸時代に小松川(現在の東京都江戸川区周辺)で栽培されていたそう。そこに当時の将軍、徳川吉宗が立ち寄った際、小松菜を使った汁物が献上されました。吉宗は小松菜をたいそう気に入り、当時の地名である小松村から「小松菜」(コマツナ)と名付けたと言い伝えられています。 小松菜の2020年の生産量ランキング・上位1位から5位は、茨城県、埼玉県、福岡県、東京都、群馬県。関東地方での栽培が多いですが、雪国・新潟県では秋に種をまき、冬に雪トンネルを作って育てるという独特の製法で、さわやかな甘みが特徴。ブランド野菜として注目されています。 ■似て非なるもの?小松菜とほうれん草の栄養の違い ベータカロテン、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄分、カリウムと豊富な栄養を含む小松菜。中でもベータカロテンは体の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、体内でビタミンAとして働き、皮膚や粘膜の健康維持にもつながるといわれています。 小松菜に含まれる特徴的な栄養素・ベータカロテンを効率良く吸収するには、油といっしょに料理することが大切。炒め物や、油を使った和え物などがおすすめです。 ゆでる場合はなるべく短時間にすることで、ビタミンCが水に溶けてしまうことを防ぎます。 小松菜は、見た目がほうれん草と似ていますが、栄養素でみると、カルシウムの量がほうれん草に比べて非常に多いことがわかります。(100gあたりのカルシウムの量:小松菜170mg、ほうれん草49mg)。鉄分も小松菜のほうが若干多いそうです。 ■小松菜を使ったカンタン料理を紹介! 小松菜はアクが少ないので、調理の際に下ゆでの必要はありません。炒め物を作るときは、強火で短時間で炒めるようにすると、歯ごたえのいい食感に仕上がります。以下、小松菜を使った代表的な料理を紹介します。 ⚫小松菜のおひたし 鍋にお湯をわかしてさっと茹で、しょうゆとかつお節でいただきます。 ⚫小松菜のゴマ和え 茹でた小松菜をすりごまと醤油で和えるだけ。茹でる際は茎と葉を時間差で入れ、水気をしっかりとるのがおいしく作るポイントです。 ⚫小松菜と油揚げの炒め物 小松菜と油揚げをごま油で炒め、鶏ガラスープの素、醤油で味付けしていただきます。 ⚫小松菜と豚肉炒め 小松菜と豚肉をごま油で炒め、しょうゆ、みりん、お酒で味を整え出来上がり。 栄養たっぷりでさまざまな調理風味が味わえる小松菜。独特の食感と風味を楽しみましょう。