【食材のこだわり】栗について【しげよし】

2021/10/10

■秋の味覚・栗。10月に収穫される栗は大粒で甘みも大!

食欲の秋です。さんま、さつまいも、梨など旬の食材がスーパー八百屋さんで出回っていますが、
秋の味覚の代表格のひとつといえば、栗。

栗は、他の作物と同様に、収穫時期によって
・ 8月下旬から9月中旬頃に収穫される「早生」(そうせい)
・ 9月下旬から10月中旬頃に収穫される「中生」(ちゅうせい)
・ 10月上旬から下旬頃に収穫される「晩生」(ばんせい)
と分かれます。この時期の「晩生」の栗は、やや大粒で甘みがあり、香りも良いのが特徴です。

日本の栗の生産量のベスト3は、茨城県、熊本県、愛媛県。
“ブランド栗”として最も知られているのは京都の「丹波栗」で、10月上旬から下旬頃に収穫される「晩生」のなかでは、大粒で甘みがある「石鎚(いしづち)」、ホクホクな食感の「岸根(がんね)」が良く知られています。この他、40以上もの種類があります。

■1つのイガに入っている栗の数、知ってる?

栗といえば、「イガ」の外観を思い出しますよね。イガは、他の果物でいう「皮」に当たります。その中にある栗は、「果肉」と「種」。茶色い鬼皮が「果肉」、鬼皮をむき、私たちが食べる渋皮つきの部分は「種」となります。

ほとんどの品種では、1つのイガの中に3つの栗が入っています。中には、

栗は、炭水化物を豊富に含む高カロリー食品のため、縄文時代から食料として重視されてきました。糖の代謝を助けるビタミンB1、B2、ナイアシンも含むので、効率良くエネルギーを補給できます。ビタミンCも豊富で、じゃがいもと同じようにデンプン質に包まれているので、加熱しても栄養分がこわれにくく、摂取しやすいと言われています。茨城県のブランド栗「飯沼栗」のように、栽培技術によって、1つのイガに栗が1つだけ入った大粒の栗も生産されています。

渋皮には、強力な抗酸化作用を持つ成分に加え、コレステロール値低下や糖尿病予防に役立つタンニンが含まれています。栗ごはんを炊くときは、渋皮を少し残すと、栄養、風味、香りがアップします。

■【レシピ】炊飯器でつくる栗ごはん

炊飯器でカンタンに作れる栗ごはんレシピを紹介します。

⚫️材料(4人分)
・米   2合
・栗   200g
・A みりん  大さじ1
   酒    大さじ1
  だしの素  小さじ2
  塩    小さじ1/2
・水   適量
・いり黒ごま   少し

⚫️作り方(4人分)
1 米は洗ってざるに上げ、20分ほど置く。
2 栗はたっぷりの水でゆで、皮をむいて10分ほど水に浸す。
3 炊飯器に米、Aを入れ、2合分の水を加えたあと皮をむいた栗をのせる。
4 炊き上がったら全体を混ぜ、器に盛り、黒ごまを散らしてできあがり。

ほくほく甘い! この時期の旬の味覚を思う存分堪能しましょう!