■アサガオの花言葉は、花の色によって変わる
夏の風物詩・アサガオ。小学生が、夏休みの宿題として観察日記をつける植物としても、良く知られています。
アサガオは、ヒルガオ科・サツマイモ属に分類されるツル性の一年草で、「アサガオ」という名前は「夏に毎朝、花を咲かせる」ことに由来しています。
長いツルを伸ばして周りのものに絡まり、たくさんの葉っぱと大きな花を咲かせます。開花時期は6月から10月くらいで、毎年7月前後に、全国各地でアサガオ祭りが開催されています。
アサガオの花は、青、紫、ピンク、赤、白など色とりどりなのに加え、縁のところが白かったりなど、柄もさまざま。
アサガオの花言葉は、ツルを巻きつける姿にちなんで「愛情」や「結束」です。花の色によって異なる花言葉もあり、
・青いアサガオは「はかない恋」「短い愛」
・ 紫のアサガオは「冷静」「平静」
・ 白のアサガオは「固い絆」「あふれる喜び」
という意味をもちます。
■朝顔の「グリーンカーテン」は、室温の上昇を防ぐ効果がある
アサガオは、ツルをどんどん伸ばし、多くの葉をつけながら成長していきます。
このツルが伸びていく性質を活用しているのが、「グリーンカーテン」です。緑のカーテンとは、窓や壁際に張ったネットなどにツル植物を這わせて、カーテンのように覆ったものです。
植物が日差しをさえぎることで室温の上昇を防いだり、葉から蒸発する水分で周りの熱を下げたりする効果があります。
ちなみに、神奈川県環境科学センターによると、2008年に県内の学校でグリーンカーテンを作り、壁の緑化を行ったところ、緑化されている室内はされていない室内よりも最大で3,8度、平均でも1,7度室温が低かったという実験結果が出ているそうです。
グリーンカーテンに適している品種は「西洋アサガオ」ですが、「垣根朝顔」という品種もおすすめです。
■10月から11月になったら種を収穫しよう
夏が過ぎ、アサガオの花がすべて枯れおちてしまったら、種の収穫時期です。
アサガオの種の収穫期は、品種にもよりますが、10月から11月が適していると言われています。
収穫のタイミングを見極めるに、まずは一番下の実を観察しましょう。実のすぐ下についている小さい葉(=がく)が茶色になり、反り返って乾燥してカラカラになっている時期が、収穫に適したタイミングです。
収穫した種は、しばらく乾燥させたあと、封筒やふた付きのあき缶に入れて冷暗所に保管し、次の年の夏の時期にまきます。
夏もそろそろ終わりです。これからの時期は、アサガオの花だけではなく、ツルや種にも注目してみてください。今まで気づかなかった、新しい発見があるかもしれません。