■今が旬! 桃の産地のベスト3は、山梨県、福島県、長野県
まん丸の形でみずみずしく、程良い甘さと酸味が人気の果物・桃。
桃の収穫時期は、5月くらいから10月くらいと長く、早生・中生・晩生の3つの時期に分かれます。旬の時期は品種により異なりますが、多くの品種が7月から9月くらいに食べごろを迎えます。
桃の産地のベスト3は、1位が山梨県。以下、福島県、長野県と続きます。山梨県の桃の生産量は、全国の約33%を占めており、「夢みずき」「浅間白桃」「白鳳」などの品種が有名です。2位の福島県の生産量は、全国の約21%。「あかつき」という品種がよく知られています。
3位の長野県の桃といえば、「川中島白桃」。実が大きく硬い白桃で、しっかりとした甘みがあり、酸味が少ない風味が特徴です。「川中島白桃」は、山梨県でも生産されています。
ちなみに、日本昔話「桃太郎」が生まれたのは岡山県。岡山県も桃の産地として知られており、生産量は全国5位になります。
■ヘタのほうからお尻にかけて食べると、より甘さが味わえる
ビタミンCをはじめ、抗酸化作用のあるビタミンE、体内の塩分を排出する働きのあるカリウム、腸の健康につながるペクチンなどが含まれる桃は、栄養満点の果物。
バナナ、マンゴー、さくらんぼよりカロリーや糖質が低いのも特徴です。
桃は缶詰でも食べられますが、缶詰の場合、甘いシロップで桃をつけているため糖質やカロリーがアップしてしまいます。糖質制限などダイエット中の場合は、生の桃を食べると良いでしょう。
生の桃をおいしく食べるためのポイントは、以下の3つです。
・ まだ硬い桃は皮からやや強めに洗い、柔らかい桃は軽く水洗いする。
・ 食べる2,3時間前から冷蔵庫で冷やし、皮をむきやすくしておく。
・ お尻(果頂部)のほうが、糖度が高いため、ヘタのほうからお尻(果頂部)にかけて食べていくとより甘さが味わえる。
桃は、皮をむいたまま放置すると、ポリフェノールの作用により褐変します。レモン見水につけると褐変はおさえられますが、栄養素が流れ出てしまいます。食べる直前に切るようにしましょう。
■パスタにも! 桃の調理法いろいろ
ガブリと丸かじりする以外にも、デザート、サラダなどさまざまな調理法で美味しさを味わえます。
⚫桃のコンポート
グラニュー糖、水、レモン果汁とまぜてコトコト煮込み、そのまま冷蔵庫で冷やしてから器にもりつけいただきます。
⚫桃のゼリー
ゼラチン、水、砂糖、レモン汁とまぜてにこみ、カップに入れて冷蔵庫に冷やしていただきます。
⚫桃とモッツアレッラのサラダ
スライスした桃とモッツアレラチーズをまぜ、オリーブオイル、こしょうをかけて出来上がり。意外なおいしさに大人気です。
⚫桃と生ハムのサラダ
シンプルなイタリアンサラダに、桃と生ハムを入れるだけでぐっと豪華に、おいしくなります。
⚫桃とトマトの冷製スパゲティ
冷製スパゲティに、ミキサーでかけた桃とトマトソース、冷やした桃とトマトをトッpングし、オリーブ油をまわし、こしょうをかけてできあがり。
今年の夏は、桃の新しい味わい方にチャレンジしてみませんか?