■夏を象徴する花・ひまわりの原産地はアメリカ
暑い日が続きますが、夏の太陽のもとで輝きを増す花といえば、ひまわり。
4月から6月頃に種をまくと1週間ほどで発芽し、開花期は、7月から9月です。
すくっと立ち上がった茎から太陽のような大輪の花を見ると、元気になりますよね。
ひまわりは、キク科ヒマワリ属の一年草で、原産地は北アメリカ。16世紀にイギリスに伝わり、花の形が太陽を思わせるところから、「太陽の花」とよばれています。
草丈は2〜3mくらいが一般的ですが、最近では品種改良が進み、低い背丈のひまわりも花屋さんで見かけるようになりました。また、ひまわりの色は「黄色」というイメージですが赤、ピンク、オレンジ、白などさまざまな色があります。
ひまわりは、漢字で「向日葵」と書きます。字が表すがごとく、「日差しが差してくる方向に向かって咲く花」を示します。英名では「サンフラワー」とよばれています。
ひまわりの花言葉は、
・ 憧れ
・ 熱愛
・ あなただけを見つめている
など。太陽に向けて咲く姿が由来となっています。
■栄養価が高い? “食用”のひまわりの種
自宅でひまわりを育てている場合は、種の収穫までをぜひ楽しみましょう。
ひまわりの花が咲き終わったら完全に枯れるまで待ち、十分乾燥しているのを確認してから茎の下の付け根を切り取り、軍手などを着用して一粒ずつ収穫します。収穫した種は、晴れた日に天日干しをしてよく乾かし、密閉容器に入れて保存します。
ひまわりの種というと、ハムスターやリスなど小動物のエサというイメージがあります
が、人間が食べる「食用のひまわりの種」が存在すること、知っていますか?
食用のひまわりの種はナッツの仲間で、血圧やコレステロールを減らすなどの作用があることで知られるリノール酸、抗酸化作用をもつビタミンEなど栄養価が高い食材として知られています。カロリーのとりすぎに注意しながら、おやつや料理のトッピングに取り入れてみるのもおすすめです。
■全国に点在! 足を運んでみたい「ひまわり畑」
1度は足を運んでみたい、全国のひまわり畑を紹介します。
●北竜町 ひまわりの里(北海道)
町全体でひまわり栽培を行っており、約150万本ものひまわりが咲き乱れます。毎年夏の時期に「ひまわり祭り」が開催され、ひまわり迷路や遊覧車が登場します。
期間:8/25まで
●三ノ倉高原 ひまわり畑(福島県)
スキー場のゲレンデを利用したひまわり畑。春は菜の花畑、秋はコスモス畑を楽しむことができます。約250万本ものひまわりが咲き誇ります。
期間:8月上旬〜9月上旬
●ひまわりガーデン武蔵村山(東京都)
新型コロナウィルス感染症流行中につき、ひまわりの花の観賞のみ。ハイブリッドサンフラワーやロシアほか11種類のヒマワリ約10万本が見頃 を迎えています。
期間:8/1まで
●観光農園花ひろば(愛知県)
14万本のひまわりが、観光客を迎え入れています。花摘みのサービスもあり、フォトコンテンストも開催しています。ひまわりのほか、四季を通じて花が咲き乱れています。
期間:12月下旬まで
●南光ひまわり畑(兵庫県)
ひまわりの町として知られる兵庫県佐用町。町内4か所で、時期をずらして合計約75万本のひまわりが咲き乱れます。
期間:8月上旬まで
夏の風物詩・ひまわり。その風情を思う存分楽しみたいですね。