■春キャベツは、葉が緑色で巻きがゆるめなのが特徴
キャベツは、ブロッコリーやカリフラワーなど同じアブラナ科アブラナ属の多年草。原産国は中国で、日本に入ってきたのは江戸時代ごろ。食用として栽培されるようになったのは明治時代からで、戦後、洋食文化の普及とともに一気に栽培されるようになりました。
キャベツの収穫シーズンは、11月〜2月頃の冬、春、夏。
春キャベツは秋に種をまき、春から初夏にかけて収穫される品所で、葉の色が緑で柔らかく、巻きがゆるめなのが特徴。冬キャベツに比べると、ずっしりとした重みはなく、軽く感じます。
春キャベツの主な産地は、愛知県、千葉県、神奈川県、茨城県など。この4県で、全国の春キャベツ出荷量の半分以上を占めます。
体の調子を整えるビタミンCがたっぷり含まれているキャベツ。市販薬としても知られる「キャベジン」とよばれるビタミンUも含まれており、胃や十二指腸などに対する抗潰瘍作用があることでも知られています。
■揚げ物にキャベツの千切りが良く合うのはなぜ? キャベツ豆知識
キャベツにまつわる豆知識を3つ、紹介します。
・ 揚げ物にキャベツの千切りが良く合うのはなぜ?
トンカツや唐揚げなど、揚げ物料理にはキャベツの千切りがつきものです。しっかりとキャベツを食べることで、トンカツや唐揚げなどの脂っぽさから胸やけを起こすことも少なくなることからこのような組み合わせになりました。
・芽キャベツは、キャベツの「芽」ではない
キャベツミニチュア版として知られる芽キャベツ。芽キャベツのことをキャベツの芽と思っている人も多いと思います。しかし、芽キャベツはキャベツの芽ではありません。キャベツの仲間ではありますが、まったく別の野菜です。「芽キャベツ」は、植物の本葉の横にある、側芽(そくが)の部分に出来ます。品種によっては1株に40~60個できます。
・春キャベツと冬キャベツは適する料理が異なる
春キャベツはみずみずしくシャキシャキした食感で、サラダや生食におすすめです。千切りやコールスローなどを楽しみましょう。冬キャベツは水っぽさがないため、調味料が良くしみこみます。野菜炒めやロールキャベツ、ミネストローネなどにするとおいしく食べられます。
■【レシピ】千切り春キャベツとしらすのサラダ
春キャベツのおいしさをふんだんに味わえる、和風サラダのレシピを紹介します。
【千切り春キャベツとしらすのサラダ】
材料(4人前)
・ 春キャベツ・・1/4玉
・ 釜揚げしらす・・60g
・塩・・少し
・ポン酢・・大さじ5
作り方
1 春キャベツの芯は切り落とし、千切りにしてボウルに入れ、塩をふり10分ほど置いたら
水気を切る。
2 釜揚げしらす、ポン酢を加えてよく和える。
3 お皿に盛り付けて完成。
※ 好みで黒こしょうをひとふりしても、おいしくいただけます。
この季節にしか味わえない春キャベツの風味を、存分に味わいましょう!