■春の訪れを感じさせてくれる菜の花
春の訪れを感じさせてくれる植物といえば、真っ先に思い浮かぶのが、菜の花。
黄色い花が風でそよぐ菜の花畑を見ると、うきうきしますよね。
菜の花は、アブラナ科アブラナ属の花で、食用、油用、観賞用の3つの種類があります。
観賞用の菜の花の開花時期は2月から5月ですが、おいしく食べられる食用菜の花の旬の時期は、1月から3月くらい。
菜の花を最もたくさん生産しているのは千葉県の南房総地域で、徳島県、香川県、高知県と続きます。京都の「寒咲花菜」はブランド京野菜として知られ、主に長岡京市などで作られおり、12月くらいから出回り料亭料理などとして出されます。
緑黄色野菜である菜の花には、βカロチン、鉄分、カルシウム、ビタミンC、ビタミンKなどの栄養分がたっぷり含まれています。体の調子を整え、骨を丈夫にし、健康を維持する働きがあり、栄養価の高い食品としても知られています。
■新鮮な菜の花を選んでおいしく調理
新鮮な菜の花を選ぶ際のポイントを紹介します。
●つぼみが開いていない
花が咲いた状態の菜の花は苦味が強いことがあるので、つぼみのままのものを選びましょう。
●茎の切り口がしなびていない
菜の花は茎が切られた状態で売られています。切り口をチェックし、みずみずしい状態のものを選びましょう。
●葉も茎もつまったものを
束ねて売られているケースが多いので、束全体をチェックし葉も茎もつまったものを選びましょう。
菜の花は、おひたし、からし和え、ごま和えなどに加え、ベーコンと合わせて「菜の花のベーコン炒め」にしたり、お味噌汁の具として用いたりなど、さまざまな調理法でその風味楽しむことができます。また、「菜の花のペペロンチーノ」な、パスタに入れてもおいしくいただけます。
■菜の花を使った簡単レシピ「菜の花のごま和え」
菜の花を主材料に使った「菜の花のごま和え」のレシピを紹介します。
●材料(4人分)
菜の花・・・1束
あえごろも いりごま(黒または白) 大さじ5
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
塩 ・・・少し
●作り方
1 フライパンを熱してごまをいり、ボウルに移して砂糖、しょうゆを加えて
まぜ合わせ、あえごろもを作っておく
2 塩を少し加えた熱湯に菜の花を入れ、強火で1分ほどゆでる。
3 水を入れたボウルに2をひたしてからざるなどにあげ、水気をとる。
4 3等分に切り、1のあえごろもであえたら器に盛ってできあがり。
春の香りを運んでくれる菜の花。旬の風味をかみしめながら、新しい季節に向け、
一歩一歩進んでいきましょう!