■しゃきしゃきした食感のレンコンは、栄養もたっぷり!
おせち調理に欠かせないレンコン。輪切りにしたときに丸い穴が並んでいて、穴をのぞくと先が良く見えることから、「先の見通しが良い」という縁起をかついで食べられています。
レンコンの旬の時期は、秋から冬にかけて。茨城県霞ヶ浦で全国の半分近くが生産されています。続いて徳島県、新潟の「大口レンコン」、石川の「加賀レンコン」などのブランドレンコンもあります。
しゃきしゃきした食感が魅力のレンコンには、たくさんの栄養が含まれています。
主な栄養素は、ビタミンC。体の調子を整え、抗酸化作用や免疫力アップなどの働きがあります。ビタミンCは水に溶けやすく、熱や光に弱いという性質を持っていますが、レンコンのビタミンCはでんぷん質で守られているため、加熱してもこわれにくいという特徴があります。
そのほか、体内の水分調整を行う働きがあるカリウム、整腸作用のある食物繊維も豊富に含まれています。
■レンコンを切ったあとの変色を防ぐコツは?
レンコンを切ってしばらくそのままにしておくと、時間がたつにしたがって、切り口が赤茶色に変色してしまうことがあります。これは、野菜に含まれるポリフェノールが酸化するため。
このポリフェノールは、野菜を切ることで空気中の酸素にふれると、野菜の酸化酵素の働きで酸化され、赤茶色の物質に変化してしまうのです。この変色を防ぐには、切ったらすぐに酢水にさらすこと。酢には、酸化酵素の働きをおさえる性質があるため、酸化による変色を防ぐことができるのです。
酢水にさらす時の酢の量は、水の量に対して1〜2%gが目安です。2カップの水なら小さじ1前後の酢を入れ、5〜10分さらしましょう。酢水にさらしすぎると、レンコン本来の風味がなくなってしまうこともあるので注意しましょう。
■【レシピ】これはカンタン!「めんつゆ筑前煮」の作り方
レンコンが美味しい料理といえば、筑前煮。めんつゆを使った簡単レシピを紹介します。
(材料)
・ 鶏もも肉・・・1枚(300g)
・ レンコン・・・1節(150g)
・ にんじん・・・1/2本(100g)
・ たけのこ水煮・・・150g
・ こんにゃく・・・1枚
・ しいたけ・・・3、4枚
・ 水・・・300cc
・ めんつゆ(2倍濃縮)・・・120cc
・ サラダ油・・・適量
(作り方)
1 鶏もも肉をひと口大に切る。
2 レンコンは乱切りにして水にさらす。
3 にんじん、たけのこ、こんにゃく、しいたけを適当な大きさに切る。
4 鍋を熱してサラダ油をひき、1を炒める。
5 肉の色が変わってきたら野菜を入れて炒める。
6 水とめんつゆを加え、強火で煮る。
7 煮立ってきたらアクをとり、弱火〜中火で10〜15分煮込む。
8 具全体に火が通ったら、皿にもってできがり。
煮物のほか、素揚げや炒め物などさまざまな調理法でおいしく味わえるレンコン。旬の風味を楽しみましょう!