■ブリの旬の時期は、年に2回。代表的な出世魚
お刺身や煮物など、年中おいしく食べられる魚として知られているブリ。
天然と養殖で、旬の時期が異なります。
天然のブリは、12月から2月の冬が旬の時期。たっぷりと脂を蓄えて南下するブリは「寒ブリ」とよばれ、主に日本海側でたくさん獲れます。太平洋側では、少し遅れて2〜3月に多く水揚げされています。
養殖のブリは夏が旬で、宮崎県串間市のブランド魚「黒瀬ぶり」が有名です。ちなみに、世界で最初にブリの養殖に成功したのは香川県。現在の主な養殖産地は鹿児島県、大分県、愛媛県などです。
ブリは、代表的な出世魚としても知られており、成長した大きさにより、呼び方は以下のように変わります。
・ イナダ 35cm以下
・ ハマチ 35cm〜60cm
・ ワラサ 60cm〜80cm
・ ブリ 80cm以上
上記は主に関東地方のもので、関西地方では40cm〜60cmのものをハマチとよんだり、四国ではメジロとよんだりしています。
80cm以上のものを「ブリ」とよぶのは、全国共通です。
■お祝いの魚としても知られるブリ。さまざまな調理法で食卓を彩る
お祝いの席の欠かせない魚としてタイが知られていますが、
ブリも、タイと同様お祝いの席に出ることが多い魚です。ブリは、前述したように「出世魚」であるため、お祝いの席にぴったり。長野県では、お祝いの席にブリが使われているようです。
クセのない旨みと健康的な脂が特徴のブリは、照り焼きやお刺身だけではなく、さまざまな
調理法があります。
⚫️カルパッチョ・・・ブリのお刺身と赤タマネギなどの野菜に塩・黒こしょう・オリーブオイ
ルをかけていただきます。
⚫️ムニエル・・・ムニエルというと鮭が思い浮かびますが、ブリのムニエルも美味。焼く前に
牛乳でくさみをとるのがポイントです。
⚫️コンフィ・・・低温の油でじっくり揚げ焼きにするコンフィ。保存袋に入れ湯せんすること
で、家庭で失敗なく作れます。
⚫️トマト煮込み・・・タマネギやしめじなどといっしょに、トマト缶、ソースで味つけ
しながら煮込みます。
■めんつゆで作る!「簡単ブリ大根」レシピ
冬の定番和食といえば、ブリ大根。めんつゆを使えば簡単に調理できます。
以下、レシピを紹介します。
【簡単ブリ大根】
⚫️材料(4人分)
・ ぶり・・・300g
・ 大根・・てん1/2本
・ しょうが・・・1かけ
・ ゆずの皮・・・少々
(A)
・ めんつゆ(2倍濃縮)・・・3/4カップ
・ 水・・・3カップ
・ 砂糖・・・大さじ1
・ みりん・・・大さじ1
⚫️作り方
1 ぶりは熱湯をかけ、臭みをとり食べやすい大きさに切る。大根は2cm厚さのいちょう切りにし、下ゆでする。
2 しょうがはうす切り、ゆずの皮は線切りにする。
3 鍋にAをまぜ、しょうがの薄切りと大根を入れて沸騰させ、ぶりを加える。落しぶたをして弱火〜中火で15〜20分ほど煮る。
4 3を皿に盛り、ゆずの皮の線切りを添えてできあがり。
炊きたてご飯にぴったりのブリ大根で、寒い冬を乗り越えましょう!