【食材のこだわり】カレイについて【しげよし】

2020/11/30

■種類が多く、1年中が旬の魚・カレイ

刺身、煮付け、フライなどさまざまな調理法で知られる魚・カレイ。
マガレイ、アカガレイ、クロガレイ、メイタガレイをはじめさまざまな種類があり、日本の海には40種類以上のカレイが生息しているといわれています。
旬の時期もその種類によって異なるため、「1年中が旬の魚」といってよいでしょう。

カレイの産地は幅広く、日本全国の海で獲れます。漁獲量のベスト3は宮城県、青森県、北海道。
香川県や兵庫県など瀬戸内海沿岸でも多く水揚げされます。

たんぱくが多く含まれ脂肪分も少ないカレイはヘルシーな魚の代表格。消化が良く低カロリーで、病人食や離乳食の材料としても、よく使われています。

ただし、子持ちカレイには脂質やコレステロールが多く含まれるため、低カロリーにこだわる人は注意が必要です。干しカレイは、塩分が高めになっています。

■知ってる? カレイとヒラメの見分け方

カレイと見た目がよく似ているヒラメ。その見分け方について、紹介します。

★目を上にして置いた時の顔の向きで見分ける
カレイもヒラメも、成長につれ、片方の目がもう片方の目によっていきます。
カレイは、目を上に向けたとき、顔が右に向きます。
ヒラメは、目を上に向けたとき、顔が左に向きます。

★口の形で見分ける
カレイは、コエビなど小さな生き物を主食とするため、口が小さく歯が発達していません。
ヒラメは、いわしやアジなどの小魚を襲って捕食するため口が大きく、歯が鋭く生えそろっています。

海底を移動しながら小魚を食べるカレイはおっとりした性格、餌を捕食するヒラメは攻撃的な性格であるといわれています。
ちなみに、漁獲量を比較してみると、カレイは約46,000トンなのに対し、ヒラメは約6,000トン。ヒラメはカレイに比べて生息地が限られており、食用として食べられる種類も多くないため、高級魚に位置付けられています。

■さまざまな調理法でカレイの風味を楽しもう

カレイを使った代表的な調理法を紹介します。
★カレイの煮付け・・しいたけやほうれん草など野菜と合わせ、しょうゆとみりんで煮ます。
★カレイのから揚げ・・下処理して片栗粉をまぶし、170℃くらいの油でからっと揚げます。
★カレイのおろし煮・・だし汁にしょうゆを加えて煮たカレイに大根おろしをからめる。
★カレイのムニエル・・小麦粉をまぶし、オリーブオイルとバターで焼く。
★カレイのしょうゆ焼き・・サラダ油で焼き、しょうゆをかけてからめ、味つけする。

淡白でさまざまな味付けを楽しめるカレイは、ヘルシーな食卓を彩ります。
その風味を楽しみましょう。