【仏事】法事に出席する幅広い年代に喜ばれるお弁当【しげよし】

2019/02/09

初七日や四十九日などの法事では、施主から親族や故人とゆかりのある方々に食事をふるまい、故人を偲ぶというのが昔からの習わしです。
かつては故人の自宅にて、遺族が「お斎(おとき)」と呼ばれる料理を作って参列者にふるまうという風習がありましたが、現在は料亭やレストランで食事をするほか、仕出し弁当を頼むケースが大半を占めています。

特に近年需要が高まっているのが仕出し弁当の宅配サービスです。葬儀場や寺院、自宅などで法事を行った場合、店に移動せずその場ですぐに会食を始められるため、お子さん連れの方や高齢者の負担を最小限に抑えることができます。

最近では仕出し弁当のニーズ向上により、弁当業者もさまざまなメニューや献立を取りそろえているので、参列した方全員に喜んでもらえるようなものを選びましょう。
ここからは年代にかかわらず喜ばれる法事用のお弁当についての情報をまとめてみました。

法事のお弁当には肉魚OKだけど慶事で食べられる食材は避けよう

かつて日本では忌明けの四十九日を過ぎるまでは肉、魚といった生ものを食べるのは禁忌とされていました。
そのため、お斎でも穀物や野菜を中心とした精進料理を供するのが主流でしたが、現代では厳格な風習は廃れ、お斎に肉や魚を出すケースも多くなっています。

見た目も彩りを重視した華やかなものになりつつありますが、やはり祝い事ではありませんので、伊勢エビや鯛、かつお節など、慶事に供されるような食材は控えるようにしましょう。

和食、子ども用の別メニュー、故人の好物、旬の食材で参列者に振る舞おう

法事には小さなお子さんから高齢者まで幅広い年代の方が参列します。その全員の好みに合わせてお弁当を選ぶのはなかなか難しいことですが、以下のポイントをおさえておけば多くの方に喜んでもらえるでしょう。

ポイント1.食事は和食中心にあっさりと食べられるものを


現代は昔からの風習が多少廃れたとは言え、やはり日本の法事では和食をふるまうのが主流となっています。
特に高齢の方はこってりとした重い食事は好まない傾向にありますので、和食でもあっさりとした精進料理をふるまうのが喜ばれます。肉や魚を入れる場合でも味付けは薄味にして、胃にもたれないものを選ぶのがベストです。

ポイント2.お子さんには別メニューを用意するのがベター


大人には和食がおすすめと言いましたが、参列者の中にお子さんがいる場合、和食は食べ慣れてない可能性があるため、子ども用の洋食メニューを用意しておくと良いでしょう。
ハンバーグや唐揚げなど、お子さんが好みそうなメニューで、かつ食べ慣れているものをそろえておけば喜んでいただけるはず。

ただ、別メニューで対応してくれるかどうかは業者によって異なるので、参列者にお子さんがいる場合は別メニューを用意してくれるところを選んでおきましょう。

ポイント3.故人の好物を取り入れて参列者と思い出を振り返るのも手


法事の会食の目的は、親戚やゆかりのある方々が一堂に会し、故人を偲びながら思い出を語り合うことにあります。
故人と縁の深い方々がそろえば話の種が尽きることはないでしょうが、食事の献立に故人の好きだったものを選ぶのも一興。故人の好物を楽しみながら、さらに思い出話に花が咲くことは間違いありません。
参列した方々にとっても故人の好物を食べることは感慨深く、多くの方に喜んでもらえるはずです。

仕出し弁当はメニューがあらかじめ決まっていることが多いのですが、献立のラインナップが豊富な業者を選ぶと、故人の好物が含まれているお弁当が見つかるはずです。

ポイント4.季節の食材を取り入れて時の移ろいを感じる


四季のある日本では季節ごとに旬の食材が存在します。中には一年通して食べられるものも多いですが、やはり旬の素材は風味豊かで味も格別。
また、料理で季節を感じるのは風流でもあり、参列者の方々に喜んでもらえる演出となるでしょう。

業者によっては季節を問わず提供している定番メニューのほかに、季節限定の特別メニューを揃えているところもありますので、積極的に検討してみてはいかがでしょうか。

おもてなしの心をもって参列者に喜んでもらえるお弁当を

法事の食事は以前に比べると厳しい制限もなくなり、比較的自由にメニューを選べるようになりました。だからと言って何を選んでも良いというわけではなく、参列者の方々の立場になってメニューを考えるのが大切。

自分が参列者だったらどう思うか考えるのはもちろん、身近にいる様々な年代の人に、味の好みや「こういう気遣いがあるとうれしい」といった話を聞いておくとお弁当選びの参考になります。
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